わわしい女たち
バブルの崩壊後、いまだに続くおろかな戦争、アメリカのリーマンブラザーズの破局とこれでもかこれでもかと襲う様々な危機感のなかで、私たちはこれからも生きてゆかなければならないのです。就職もままならない20代30代の若者達、社会保障がいつなくなるかと不安な毎日を過ごす高齢者達、「こんな日本にだれがした」とどこにもぶつける事の出来ない憤りのなかで、いやこれは我々の責任ではないか、私たち一人一人がしっかりしなければならない、と思う時1994年の阪神淡路大震災の最中、私達を守ってくれた母を初め女性としてのハンディや過去に起きた戦争をものともせずたくましく、しなやかに生きてきたパワフルな先輩たちが、又、まだまだ女性に門戸の開かれていなかった仕事場に着々と根をおろしてくれた先輩達がいるではないか。そして彼女達から「原点にもどりなさいもっとやさしく生きなさい」というメッセージが伝わってくるようです。そのメッセージの意味を深く心に刻んで、これからの人生を歩む指針にしたいと思うのです。